[ITコンサル]非機能要件定義で参考になる資料

ITコンサルとして非機能要件定義することも多いので、その際に参照する資料をまとめておく。と言っても多くはないが。。
そもそも非機能要件の難しい点は、クライアントと話をしても答えがない点で、例えば、機能要件定義であれば、業務課題をヒアリングする等で必要機能を抽出できてそれとなく形になるのだが、非機能要件は違う。例えば、ストレージは冗長化した方がよいか、性能はどの程度必要か、などとクライアントに聞いたところで「?」というクライアントがほとんどだ。特に会話する相手がエンドユーザであればなおさら。
大企業では、非機能要件が標準化されており、業務や他の要件と矛盾がなければそのまま採用すればよいので楽だが、そのような基準となるものがない場合には、ある程度、コンサルからフレームワークと要件レベルの想定を持っていきヒアリングする必要がある。
その場合に参考になる資料が以下の資料。

非機能要求グレード

非機能要件定義で最も利用されている(と感じる)資料。この資料を基に社内の非機能要件を標準化している例も何度か見たことがある。

■非機能要求の見える化と確認の手段を実現する「非機能要求グレード」の公開

文書をよく読むと記載があるが、実は網羅されていない事項がある点に(私の経験上は)注意が必要で、例えばユーザビリティが考慮されていない。制約については知っておいた方が良い。

「政府情報システムの整備及び管理に関する標準ガイドライン」・「実務手引書」

政府系組織にてシステム開発時に参照が必須の文書だが一般企業でも参考になる。

■第3篇第5章 2.1)ウ 非機能要件の定義

この文書自体は非機能要件だけでなく、システム開発における全てのプロセスを網羅している。
検索すれば大量に見つかるが、この枠組みで多くの調達仕様書が作成されており、実績が多いという意味ではかなり信頼性が高いといえる。
ただ、一般企業ではあまり考慮しなくて良い項目(中立性等)も含むため、利用にあたっては内容の精査が必要。特に、システム規模が小さい場合には項目が多すぎて検討にばかり時間がかかってしまいビジネスのスピードにそぐわないことや、非機能要件は(機器構成に影響することで)コストに直接影響するため、検討する中で不必要に要求レベルが上がってしまい、コスト高となることもある(適切に検討が行われれば問題ないのだが)。必要な項目を見落とさないためのチェック用に使うのが良い。

その他

こんなものもあるようだ。使ったことないけども。

■非機能要求仕様定義ガイドライン

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